<質問01> ニュージーランドをサイクリングにする上で、大切なことや注意した方が

          良いことは何ですか?

 

          旅した中で、気づいたことをまとめてみました。参考になればと思います。

         なお、ここでは“ニュージーランドをサイクリングするに限って”の回答になって

         いて、一般的な“海外をサイクリングする上での大切なこと”については、省略して

         います。それらについては“世界一周サイクリングの旅”の中の“サイクリングQ&Aの

         質問10”の回答の中に書いていますので、併せて見ていただけたらと思います。

 

      @いつ行った方が良いか。

         ・今回私は、3月15日にクライストチャーチを出発しましたが、季節的には、遅すぎた

          ように思いました。途中、テ・アナウの手前では、夜中0℃近くになり、大変寒い思い

          をしたり、キャンプ場に行っても、人もまばらで、思っていたような、ふれあいのある

          旅ができなく、少し残念に思いました。思うには、少なくともあとひと月は早い方が

          いいと思います。

 

      Aニュージーランドまでの航空チケットを購入する際、荷物の追加料金に気をつける。

         ・私は、格安のチケット(往復8万円:3ヶ月オープン)を購入したのですが

          いざ、空港でチェックインした際、20kgオーバーで“追加料金として7万円を要求”

          されてしまいました。これでは、安いチケットを買った意味がありません。

          できれば、こんなことにならないように、事前に追加料金かかからない航空会社を

          少々高くても買うか、または、できるだけ荷物を減らし(現地で買えるものは現地で買う)

          それでも重い場合は、手荷物として飛行機の中に持っていくことをお勧めします。

           この方法で、帰りは何とか追加料金は払わずに済みました。

 

      B健康管理に十分に気をつける。

         ・旅して分かったことは、一日の気候の変化がとても激しいということです。

          さっきまで晴れていたと思ったら、10分後にはどしゃ降りの雨になったり、気温に

          しても朝は7℃だったのに、昼は27℃まで上がったりします。まるで“山の天気”です。

          ですから、健康管理には十分に気をつけることが大切です。私は、いつもウィンドブレーカ

          を着用していましたが、このことは急な天候の変化でも体温が一定に保てて良かったように

          思います。また、世界一周の時にも持参して行った“防寒シート”は、ここでもとても役に

          立ちました。さらに、一日のスケジュールに余裕をもたせ、遅くても15時にはキャンプ場

          に着くようにしたことも、常に心に余裕ができて良かったです。

     

      C危険を回避する。また、定期的に自転車の点検や整備をする。

         ・まず、常に“音に注意する”ことです。

           ニュージーランドの車の制限速度は、ほとんど“100km/h”です。

          つまり、日本でいうなら、高速道路の中を走っているような感じなので、一歩間違えば

          大事故につながります。また日本とは違い、田舎の方に行くと車はまばらで、

          まるで“自分専用道路”のような気分になってしまい、気がつくと道路の中央寄りを

          走ってしまっていたということもあります。ですから、常に“後ろからの音”に注意して

          特に、トラックなどの“にぶい音”がして来たら、右側に寄り慎重に走り、場合によっては

          止まって、車をやり過ごすことも必要です。

 

           また、“音”という意味では、自転車の“異常音”にも注意が必要です。

          自転車に異常がなければ、タイヤと道路との摩擦音しかしません。もし、それ以外の音が

          する場合は、その原因を突き止め、何らかの対策をすることが大切です。でないと

          もし、そのままにしておくと、大事故につながることがあるからです。

          ちなみに、今回の旅の中では、以下のような問題(音と共に)が発生し、対策しました。

 

            ・石や雑草などがタイヤとタイヤカバーの間に挟まった。

            ・ボルトやナットが弛んでいた。(特に、荷物を取り付けるキャリア部)

            ・ギアの切り替えが中途半端な状態になっていた。

 

         ※以上のような問題をいち早く発見するには、やはり、定期的に自転車の点検や

          整備はかかせません。ボルトナットの締め直しから、チェーンに着いた泥落とし、 

          油さし、タイヤを固定しているフックの確認など、少なくともこれぐらいは、

          定期的にやった方が安全です。

          

 

        この他にも、以下のようなトラブルがありました。

            ・走行中、靴ひもが解けてしまい、チェーンにからまり、あやうく転倒しそうに

             なった。

     

        *なお、今回トラブルは発生しませんでしたが、以下のことにも常に注意した方が良いです。

         

            ・先ほどの“靴ひものゆるみ”もそうですが、荷物を縛っているゴムバンドに

             弛みは生じてないか?(また、トラックなどに引っ掛けられないように、

             特に荷物の右側は、ひもとか、フックとかが出ないように工夫する)

            ・ブレーキは、いっきにかけない。急ブレーキになって、バランスをくずして

             しまう恐れがあるので、軽く少しずつ、数回に分けてかけた方が安全です。

            ・自転車に乗るときは、必ず、後方から車が来ていないことを確認してから乗る。

             遠くに見えても、車は100km/hのスピードで来ているので、あっという間に

             近づいてきます。ですから十分に注意が必要です。

             (*自転車にまたがるときは、重さの関係上、どうしてもぶらついてしまい、転倒

              してしまう恐れがあるからです)

            

      D橋や陸橋に気をつける。

         ・ニュージーランドは、特に橋の所は、道が狭くなっている所が数多くありました。

          普段走っている“バイク通行帯(白線)”が無い道路もあり、危険な所がけっこうあり

          ました。この場合、車道以外に“歩道”があるようなら、歩道を走った方がいいです。

          安全にこしたことはありません。もし、無いようなら、短い橋なら、後ろから

          車が来ていないことを良く確認してから走り、長い橋なら、思いきって、自転車から

          降りて自転車を押した方が、車はよく注意してくれるので安全です。

           なお、ある長い橋では、安全のため、自転車専用道路を、わざわざ川底に作っていた

          ところもありました。*本当にここはトラックが多く、危険を感じたので、もちろん

          川底の道を走りました。

 

      E道路の端に気をつける。

         ・ニュージーランドの道路は、想像以上に広く、主要な道路は舗装されていましたが、

          中には道路の端の処理が悪い所があり、トラックなどの車を避ける際、舗装されて

          ない所に一度自転車を寄せてから、また道路に戻る時、道路との段差(写真下)の

          “ギザギザ”でタイヤの側面を擦ってしまい亀裂が入り、パンクしてしまいました。

           タイヤの内側にもパンク修理用のゴムを貼って対処しましたが、こうならないよう

          十分に注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


      F水に気をつける。

         ・キャラバンパークの水は、ほとんど飲めましたが、田舎の方に行くと、一度沸騰させ

          ないと飲めない所もありました。バーやレストランでも。ですから、どこに行っても

          事前に飲料水として適切か尋ねてから飲むようにした方が良いです。

 

     Gその他(以下は、ニュージーランドに限らず、海外を走る上で大切なことだと思います)

        ・タイヤのチューブは最低2本は用意しておく。

          実際に、2度パンクしたので、用意しておいて助かりました。

        ・自転車に付けている荷物は、走り終えたら、毎日全て自転車から降ろす。

          自転車への負担が軽くなります。もちろん、今回もスポークは折れませんでした。

        ・水や食料など必要になる物は、手に入れられる時に手に入れる。

          別紙のように、比較的に店は田舎の方でもありますが、これは実施した方が

          精神的に安心できます。

        ・土産は用意しておく。

          今回も“折り紙”は大人気でした。100枚ほど“鶴”を作り置きしていたので

          走っている時も、よく小さい子に止まっては、あげていましたが、子供はもちろん

          お母さんからも、とても喜んでもらえました。また日本茶や絵はがきも人気でした。

        ・自転車は、いつもできるだけ見える場所におく。

          確かに治安はいいです。でも全ての人が“いい人ばかり”とは限りません。

          オークランドに着いた時、数人のサイクリストが自転車を実際に盗まれていたこと

          を知り、とても気をつかいました。自転車は近くのポールなどの外れないものと

          一緒にくさり2つで縛ったりすることはもちろん、レストランでも、できるだけ

          食事中に見える所に席をとるようにしました。

 

 

 

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